moji.design/typefoundry

moji.designは、日本語をはじめとする東アジアの文字をテーマに、書体のデザインを行っています。私たちのデザインは、文字を単なる情報伝達の手段にとどめず、視覚や感覚に訴える体験を生み出すことを目指しています。文字がもつ新たな可能性に気づき、「文字」をもっと自由に解釈できる世界を目指しています。

The Type Collection

真四角書体

真四角書体は江戸文字「角字」にインスパイアされ、正方形の中を水平・垂直の直線だけで構成した幾何学的なスタイルを特徴としています。伝統の造形を受け継ぎつつ、現代の生活空間に自然に溶け込む、シンプルで親しみやすいデザインの書体です。  もっと詳しく

U+771FMashikaku Thin U+771F
U+4EEEMashikaku Thin U+4EEE
U+771FMashikaku Bold U+771F
U+4EEEMashikaku BOld U+4EEE

真四角書体について詳しく

type.normalize.asia

type.normalize.asiaは、東アジアで使用される漢字(U+4E00–U+9FFF)をサポートするフォントファミリーです。この書体は、地域ごとの字形の違いを調和させ、東アジア文化圏の多様性を受け入れることを目指しています。 もっと詳しく

U+6587U+6587
U+5B57U+5B57
U+76E4U+76E4
U+9B31U+9B31

Philosophy

設計の根底にあるのは「制御可能なゆらぎ」という考え方です。わずかな揺れや曖昧さ、余白や解釈の幅といった不確定な要素を、意図的に設計に取り入れ、豊かな表現や調和を生み出す—それが私たちの文字づくりの基盤です。

「制御可能なゆらぎ」は、次の四つの視点から構成されます。

不完全さ — Beauty in Imperfection

「不完全さ」とは、創造のための余地であり、まだ定まらない可能性の領域です。この不完全さに美しさや価値を見出す姿勢は、東洋に共通する思想を背景に、日本で発展した美意識のひとつです。受け手の想像力を促し、新たな視点や解釈を受け入れる柔軟さを育みます。

曖昧さ — Ambiguity as Harmony

「曖昧さ」は、不完全さから生まれる意味を、あえてひとつに定めない状態です。それは文化や時代の違いを包み込み、緩やかな統一感をもたらします。意味の幅を保つことで形の解釈を固定せず、複数の正しさが共存できる余地を広げます。

間の設計 — Open Structure

「間」は、複数の要素が意図を持って配置されることで生まれる関係性です。単なる空白ではなく、線で区切られた空間に生じる時間的・空間的なつながりを含みます。意図的に残された空間には、語られぬ意味や感覚が宿ります。この「間」が文字の呼吸や存在感を決定づけ、ときに線そのもの以上に豊かな意味を伝えます。

開かれた規律 — Shared Ground

開かれた規律とは、誰もが参加できる余地を備えた明快なルールです。 再現しやすく、自由な解釈を受け入れることで多様な創造を促します。専門知識の有無にかかわらず参加できる環境をつくり、異なる考え方が交わる場を育みます。


不完全さは創造の入口を開き、曖昧さは調和の幅を広げ、間は構造的な関係性を深め、開かれた規律は多様性の中に秩序をもたらします。

これら四つが相互に作用して生まれる「制御可能なゆらぎ」は、私たちの書体設計の核です。そのゆらぎがもたらす可能性を絶えず探求し、文字の新たな姿を形にしていきます。

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